あなたのこころの性

男性でも女性でもない性別のあり方

Xジェンダー

解説

男性でも女性でもない性別のあり方。それがXジェンダーです。 「第三の性」なんて名前がついていることもあります。一言でXジェンダーといっても、その感じ方は人によって様々。 男性、女性の両方の自分が混ざり合ったり、そもそも男性や女性という枠組みを一切意識しないあり方もあるんです。 そんな奥が深いXジェンダーの世界、ちょっとのぞいていきましょう。

特徴その1

あなたはどれに当てはまる?Xジェンダーの4つのタイプ

Xジェンダーは「中性」「両性」「無性」「不定性」の4つのタイプに大きく別れると言われています。 まずは中性。これは人によって割合こそ違うものの、文字通り「男女の中間に位置する」とされています。 ある人は60%男性、40%女性という感覚を持ってる人もいれば、ある人は「なんとなく男性と女性が混ざり合っている感じ」というケースも。

次に両性ですが、これは「はっきりと男女両方の自分がいる」というこころの性なんです。 今日は女性、この人といるときは男性、といった具合にその日のコンディションや誰といるかなどの環境によって分かれていることが多いのが特徴的。

次に無性。これは自分の中に「男性や女性といった性別の枠組みがない」あり方です。 「男性、女性のらしさとかその感覚はしっくりこないし当てはめてほしくない…!」そんなときはもしかしたらこの無性が当てはまるかも?

最後は不定性。これは英語でGender Fluidとも言われていて、こころの性が常に流動していくのが特徴的です。 昨日は半分女性で半分男性、でも今日は全く性別を感じていないな、といった風にこれといった決まりがありません。 もちろん今紹介したのはあくまで参考例。人によって感じ方は違うし、性は移り変わり、混ざり合うものなのであくまで「これに近いかな?」くらいで楽しんでもらえると素敵です。

特徴その2

なんかどれも微妙に違う気がする…

上で紹介されていたXジェンダー、自分はどれにも当てはまらないような気がする…。 もちろん、そういうことだって全然あります。 どこかにバチっとはまって「これだ!」と思ってもらえるとanone,も嬉しいのですが、今回紹介させてもらったのはあくまで参考例。 人の数だけ、性の感じ方はあるのかなと考えています。なので、「これに近いかな?」くらいで楽しんでもらえると素敵です。 こころの性は自分の根っこの部分であることも多いです。だからこそ、私たちではあなたのことをわかりきれないというのが正直な想いです。 ゆっくり、時間をかけて日々いろんなシーンで現れる自分と対話しながら「今日はこんなことを感じた」「明日はこうしてみようかな」 そんな小さな挑戦を重ねて、よりしっくりくるあなたを見つけ出してみてくださいね。

ほかにはこんなセクシュアリティがあります

シスジェンダー

体の性とこころの性が一致している。それがシスジェンダーです。実は何気なく感じている男性や女性といったあなたのアイデンティティにも名前がついているんです。 シスジェンダーなあなたは、これまで自分が男性であることや女性であることをそこまで不思議に思った経験があまりないかもしれません。 でも実は、性別って男性と女性以外にもたくさんあるって知ってましたか?例えば「ジェンダーフルイド(Gender Fluid)」という馴染みのないこの言葉。 誰と話すか、どんな環境にいるかで自分の振る舞いや言葉遣いが、男の子っぽくなったり、女の子っぽくなったりすることなんです。 もしかしたら「この人と話すときは女の子っぽいかも…!」「ちょっと男の子っぽい部分あるかもしれないな」なんて思う人も少なくないのでは?

トランスジェンダー

体の性を超えたあなたらしさ。それがトランスジェンダーです。 生まれた時の性別が何であっても、あなたが決めた性別でいることから「性別越境者」という名前がついていることも。 「まわりから言われる性別にしっくりこないな…」そう感じる人も少なくないはず。 もしかしたら、時々不安になることもあるかもしれないけれど、そんなあなたの心の移り変わりを大切に。 困ったときはまわりの人にも相談してみてください。anone, はいつでもあなたの力になります。