男性と女性両方に恋をする
解説
男性と女性、両方に恋をする。それがバイロマンティックです。 イギリスで2015年に実施されたとある調査では「自分は100%異性愛者だ」と答えた人はわずか23%。 もしかしたらこの結果が出た人の中にも「これまで異性しか好きにならなかったけど、もしかしたら...?」と感じている人も少なくないのでは...!
いつも一緒に過ごしてきた仲のいい友達。「可愛くてたまらない!」「いつ見てもかっこいいよな〜」なんて思ったり。
時にはちょっとドキドキしたり、他の人と仲良くしていると嫉妬したりなんかしたこともあるかもしれません。
この気持ちって、もしかしたあの人のことが「好き」なのか...?いやいや待てよ、今まではただの「友達」だったのに...。
そんなことを考えて、不思議なような、不安なような。
ここでいう「好き」って一体なんでしょうか?
実はセクシュアリティには「欲望・アイデンティティ・行動」の3つの独立した要素から成り立っているんです!
まず「欲望」は「ある対象がどれだけ魅力的に見えるかどうか」です。
例えば、いつも仲良くしているあの子に対して「ああ〜この子と一緒にいるとすごくドキドキする」なんて時はもしかしたら「恋愛対象」であるサインなのかも。
次に「アイデンティティ」これは「自分をどう考えているか」です。
交際するといったアクションや、先ほど説明した欲望がなくても「もしかしたら自分はこうなのかもな」と考えている状態は
「アイデンティティが存在している」ということです。(ちょっとカタカナが多くてややこしいかもしれません...)
最後に「行動」ですが、これは文字通り「実際に行動したかどうか」です。
欲望やアイデンティティの有無は関係ありません。
例えば、相手に対する自分の気持ちは全然わからないけど、とりあえず付き合ってみるか...なんて経験がある人もいると思います。
大ヒットした某ドラマでも、ずっと「恋愛対象が女性」だと公言していた男性が、
同僚の男性に告白されてとりあえず付き合ってみたら、後から「欲望」が出てきたなんてケースも。
つまり、この結果が出たあなたのすべての「好き」の気持ちが「バイロマンティック」に繋がるわけではないし、
えいや!と交際のような特別な関係性を友達と結んでみたら、後から「あ、自分は男性と女性、両方に恋をするんだ」と思えてくるかもしれないのです。
バイロマンティックの人が言われがちなのがこの言葉。言われたらムッとしちゃいますよね。
もしかしたら相手は悪気があるわけではないのですが、人の真剣な気持ちを損得で測られるのは誰だっていい気はしません。
「恋愛対象は男性だから、全男性と恋愛したいです!」というわけではないように、
バイロマンティックの人も対象が「男性と女性」なだけで、好きになる気持ちは人それぞれです。
「これまでいいな〜と思った人がたまたま男性と女性、両方いた!」という人もいますし、
「男性と女性に気持ちが向いたことはあるけど、普段は男性のほうが多いかな」という人もいます。
それに「同性の子を好きになったけど、相手は異性しか好きにならない...」なんて時はめちゃくちゃ切なかったりします。
私個人としては、それでもお互いが望んだ上で「特別な関係」になることはできると思っているので、気になる方はこっそり聞きにきてくださいね。
ゲイ
男性に恋をする。それがこのセクシュアリティです。ちなみに男性「だけ」に恋をすることを、別名「モノセクシュアル」って言ったりするんです。
最近はドラマや映画でもゲイをテーマにした作品が増えてきて、なんだか anone, も嬉しかったりします。
そういえば、食卓を中心にストーリーが展開される、ゲイカップルの日常を描いた某実写ドラマが超オススメなのでチェックしてほしいです。
作品名が出せないのは、大人の事情です。悪しからず。
レズビアン
女性に恋をする。それがこのセクシュアリティです。ちなみに女性「だけ」に恋をすることを、別名「モノセクシュアル」って言ったりするんです。
最近はハリウッド映画でレズビアンをテーマにした作品が増えてきて、なんだか anone, も嬉しかったりします。
某アメコミ作品に、ついにレズビアンのヒーローが登場するのでみなさん要チェックです。
あと余談ですが、いろんな人から「女性同士の出会いの場が少ない」という声を聞くので、何かオススメの方法があれば anone, に教えてくださいね。
ヘテロロマンティック
異性に恋をする。それがヘテロロマンティックです。「え、異性を好きになることにも名前ついてるの?」って思った人も少なくないはず。 実はあるイギリスの調査では「異性しか好きにならない!」って考えている人は全体の20%ほどしかいないんだとか。 ゲイやレズビアン、バイロマンティック(両方の性別を好きになる)の中には、もともとヘテロロマンティックだった!って人もいるんです。 もしかしたら明日には、違う性別の人を好きになっているかもしれません。そんな心の移り変わりを楽しんでみてくださいね。
パンロマンティック
好きになる相手に性別は関係ない。それがパンロマンティックです。
「性別意識しないってどういうこと?」って思われるかもしれませんが、本当にその通りなんです。
性格や人間性にドキドキするので、男性や女性、それ以外の性別にひかれることも。
それ以外って何?って気になってしまった方はぜひ「Xジェンダー」や「トランスジェンダー」で検索してみてください。
そういえば海外の有名セレブにも、パンセクシュアルを公言する方が増えてきました。
セクシュアリティをオープンにするかどうかはその人次第ですが、みんなが知ってるような方が性の話に触れることは何だか勇気が湧いてくるなあと思う anone, です。